人は心の奥底を掃除しようとする生き物なのかもしれない

新しい年が明けましたね。
時代も大きく変わろうとしている2019年。

多くの人もの事が新しいステージや挑戦に向かっていく雰囲気がありますね。
そんな節目にちょっとワクワクしている、

女性のココロとカラダのクレンジングをサポートするAmana Lotus主宰、
チネイザン&アロマセラピストの中井みどりです。
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毎年正月に帰省している私の実家の母から
新年早々重大発表がありました。

父と母で続けてきた商売を今年でたたむと決めたとの事。

高度経済成長の時代に小売業を商店街で始めて半世紀近く。
ここ数年は、80代後半になる父の物忘れが激しく、それをフォローする母も限界。なかなか首を縦に振らない父をやっと押し切ったカタチだそうです。

お見合い結婚、家族にも先を心配されていたこと

父の度重なる入院

優しいけれど自分勝手が過ぎて大変だったこと。
それを自分が必死でフォローしてきたこと

義父との折り合いが悪かったこと

商売を始めた頃は、乳飲み子の私をおんぶし雪の降る夜に配達を一人でして、どれほど辛かったことか

離婚してくれと何度か言ったこと。
思いとどまってくれと父に言われたこと

 

激動の時代を生きてきた、これまでの苦労を涙ながらに

「こんなこと、誰にも話したことなかった。あんたに初めて言うんやけど」と娘の私に吐露したのでした。

思えば私の子どもの頃、
気分の浮き沈みが激しく、すぐに感情的になり体罰を加える母の機嫌をいつも伺っていました。
そんな母を嫌いだったし、なるべく距離を取りたかったのでさっさと家を出ました。

女性の人生の中で、母親との確執と対峙して清算していくテーマが誰にでもあります。
ほとんどの人が30代頃からそれを意識し始めますね。

私ももう少し若い頃には、母の頑なな態度に接するたびに「この人は無理!」と時に遮断し、また時に向き合うことを調整しながら時間を重ねてきました。

時の流れは静かに人をも変えていっているものだと、振り返ってみるとしみじみ感じるものですね。

母は頑なさを解いていき、辛かった記憶を自分の意思でデトックスすることを選んだ。

その姿を目の当たりにして娘は、自分の中のインナーチャイルドは完全に癒されていて母の苦悩を理解できる心の余白が生まれている。

娘である私の中にも、そんな目に見えない理解が進んでいることを知ったのでした。

熊本で出会ったご高齢女性の言葉

昨日、熊本、福岡南部で震度6弱の地震がありましたね。
大阪で見ていたTVの速報にびっくりしましたが、2016年4月の大地震ほどの被害はなくほっと安堵しました。

先の熊本大地震後、ある避難所で少しの時間だけボランティアをさせていただきました。

甘夏ネロリの蒸留水を入れた足湯に浸かりながら、アロマハンドマッサージを受けていただく時間の担当です。
お一人15分くらい。その中でも、かなりの高齢の女性との時間がいつまでも心に残っています。
マッサージをさせていただきながら差し障りのない会話をしていましたが、途中から自然と終戦後に満州から引き上げて日本に戻る際のご苦労をポツポツとされるのです。
戦争を知らない世代の私たちが聞いていても、その情景や恐怖、家族を失う大きな悲しみが、波を打つかのように伝わってきます。
「なんでこんな昔の話をしたんだろうね〜。こんなこと、誰にも今まで言ったことがなかったのに。あなたに初めて話すよ」と言われました。

この時、

あぁ・・「タッチ」というものは、人の心のこわばりを解きほぐすチカラがあるんだな・・と実感しました。

心の奥底に納められていた古い蓋のこわばりが、その人のタイミングでフワッと解けてきたからこその辛すぎる記憶のデトックスだったのでしょう。
そして
それを誰かが受け止めてくれたという安心感は、そのデトックスを完結させてくれる・・・。

私の自己満足な側面もあるかもしれませんが、強くそう確信しました。

人が健やかに生きこの世を全うするために、
私たちは自分の内面のお掃除をしていくことを、自然にやっていこうとする生き物なのかもしれません。

人と人をつなぐ心の交流は、こんなところでも共鳴を生んでいるのですね。

そんなことを想う新年の幕開けです。

 

いよいよ来週!
プレ イベント・チネイザン施術の会。
今回は好評のゆるゆるネック施術もプラスの充実時間です。
残一枠です

http://amanalotus.info/2018/12/15/heal-yourself!-〜ジブンを慈しむチネイザンの会@兵庫/