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手のぬくもりと植物&発酵の力は黄金パワー
2019-02-03

新しい季節の節目には、心の断捨離をするのもいい

2月3日は節分
「福は内」福を招き入れる
2月4日は立春
新しい運気が流れてくるタイミング
2月5日は水瓶座新月
新しいスタートのタイミング

なんだか動きのあるおめでたい空気感ですね。
運気をキャッチする受信機でもあるお花をお部屋に飾って、
さあ、新しい流れに乗って行くわよ〜

女性のココロとカラダのクレンジングをサポートする
ほとめきサロン♡AmanaLotus(アマナロータス)、
BIO-STEAM、チネイザン&アロマセラピストの中井みどりです。
プロフィールはこちら

ミモザとマリーゴールド
ウキウキしてくる色合いとカタチ

以前に撮った写真を探すために自分の過去ブログを見ていたら、ふと目に止まった投稿。
久々に読んでみたら、ウルウル涙が止まらなくて。
感情が乱れる、というよりも感情がデトックスされて、すっきりとしたような感じ。子どもの頃の記憶のかけらはちょっぴり切ないですね。
でも涙はそんな内側を静かに浄化してくれます。
ということで、皆さんにもおすそ分け。
新しい季節の節目には、心の断捨離するのもいいですね。


「おにぎりのチカラ」2007.03.13 Tuesday

小学校低学年の頃の私は、とても引っ込み思案な子どもでした。
放課後友だちと遊んでいた記憶があるので、いつも一人ぽっちという訳では
無かったのでしょうが、教室でひとりでぽつんと居ることが多かったように思います。
そんな内気な私がとても憂鬱だったのが、遠足のお弁当タイムのグループ分けでした。
誰からも声をかけてもらえず、「入れて」と自分からも言えず、ひとりあぶれるのが常でした。

いつの遠足だったのでしょうか。
その日のお弁当の時間もひとりでした。
ブランコのすぐそばにシートを敷いて座り、お母さんがつくってくれたお弁当をもくもくと食べました。ああ・・お母さんのいつもの味、いつもの固さのおにぎり・・。一人ぽっちで淋しいけれど、このおにぎりでもう少しがんばれる気がするよ。鼻の奥がつーんとして、しょっぱい鼻水とおにぎりが口の中で時々混ざり合いました。
お天気が良い日で青空がきれいでした。

のそのそ食べていたんでしょうね、私。
食べ終わった子達は遊具で遊び始めているのに。ブランコをこいでいた先生の、ブレーキを掛けた足から砂が派手に飛んで、まだ残っていた私のおにぎりは砂まみれになってしまいました。

砂を払っても払っても、食べられそうにありません。
お母さんがせっかく作ってくれたおにぎりなのに・・・。
お母さん、ごめんね。
涙をぽろぽろ落として、ひっそりとおにぎりを砂の中に埋めました。
先生は気づかずに笑顔でブランコに乗っていて、余計に惨めな気持ちになりましたっけ。

母の握ったおにぎりで、一人ぽっちの心細さを一生懸命振り払おうとがんばっていたのに、緊張感がプツリと切れてしまったんでしょう。
私に食べてもらえずに、この地に残していくおにぎりが不憫で、可哀そうで・・。名残惜しくて、おおいに泣けました。
おにぎりって不思議。砂にまみれたのがウインナーだったら、あれほどのショックはなかったんだろうなぁ。

おにぎり。おむすび。
塩を付けて結ぶのは、熱々のごはんだけじゃない。
きっと「おいしく食べてね」「がんばって行っておいで」って母の思いが
一緒に結ばれていたんだ。
手のひらは、そんなパワーの通り道であり、確かにそのパワーはごはんにしっかりと入り込んでいるからこそ、食べる人の心に響くんだろうな。
タオルやぬいぐるみを肌身離さず、ズルズル引きずる小さい子どもみたいに、
母のおにぎりは私の心の安定剤になっていた気がします。

思いが宿る食べもの、おにぎり。
言葉にうまく表せない時には、おにぎりをにぎろう。

いつも見守っているよ・・
言い過ぎたかな、ごめん・・
大変だけど、もう少しふんばってみる?・・

手水をして、塩をつけて。
大人になった私の手のひらを、静かに眺めてみました。
誰かのために心を結ぶ、おにぎり。



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