梅雨の時期、気をつけたい体調管理

間も無く梅雨がやってきますね。

私はもう間違いなく体調を崩してしまう体質のようなので、梅雨前のこの時期は「さあ、気を入れないとね」と、ちょっと意識して日々の生活に意識を向けるようにしています。湿気の体への負担が増え、不定愁訴がその時々の自分の体のコンディションによって出現しやすいので。

思えば、急に体が動かなくなってびっくりしたのがちょうど10年前のこの季節でした。体はそんなにタフな方ではないけれど、軽い日常生活の動きすら辛くてできなくなりました。はじめは「なんかしんどいなぁ〜」だったのでしょうが、体のエネルギーは知らないうちに徐々に減り始めていたようです。そんな様子を綴ったのが10年前のこのブログです。

 

 

【坦々と生きる】

 何年ものの頑固な肩こりでしょうか。最近では痛みが強いし、内臓の弱りからきてるかも・・と思ったので鍼灸の先生に体を見てもらいました。去年くらいから梅雨時期を境に体調が悪くなってくるのも気になっていましたし・・・。
「うわ~・・これ・・。 あっ・・ごめんなさいね。」と、先生を絶句させてしまいました~
「これでよくやっていられると思うんですけど・・」と先生。
「はい、何にもできないくらいしんどいです」
「そうでしょうねぇ~」

見立てによると、「脾気虚」、つまり体の気(エネルギー)が無くなってしまっている状態なんですって。肩こりよりも、こちらの方が深刻だったようです。どおりで・・・。
普段している家事がこんなにエネルギーを使っているのか・・と思うほど、いつも通りができないのです。家事労働のエネルギー消費も侮れないものなんですね。必要最低限の仕事以外は横になって、体の様子を伺いながら一日を過ごしています。少し元気になったら動きたくなるところですが、せっかく貯まりかけたエネルギーが
また無くなってしまいますから気をつけないといけません。勉強も、遊びも、趣味も、すべてお休み・・。というか、やるだけのエネルギーが無いのでできないんですけどね。(石けん、無くなってきたので作りたいのに〜(焦)今までの体の使い方は違っていましたよ~ってカラダからのサインなんでしょう。
アロマセラピストとして、何より人として「こんな風になりたいなぁ」と描いている自分自身の根っこの部分にある願いは、今までしてきた生活習慣ではきっと実現できないのかな・・と思い始めています。
今まで作ってきた私の気は枯渇してしまったけれど、今作り始めている新しいエネルギーのチャージは、本当に願っている自分に近づくために必要な禊(みそぎ)なのかもしれないな・・そんな風に考えています。

今まで日々のあれこれをサクサクこなしてきた私は今、日々たんたんたん・・と過ごしています。気が満ちるまで、もう少し時間がかかりそうです。家では横になっていることが多い私。起きてトイレから戻ってくると、枕の上にこんなメモ書きが。娘っこがそっと置いてくれてたみたい。
泣けるなぁ~~
筆記体のローマ字を学校で習って練習中なんですよね、娘っこ。自分の名前をカッコよくサイン風に書きたいんだって。ふふ・・そういえば私も習いたてのローマ字でサインの練習してましたっけ。[2008.7.16]

 

 

人間はとても思い込みの強い生き物です。その思い込みというのは、その時のその人の狭い価値観で作り上げられたものでしかありません。思い込みにがんじがらめになって、二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなった時、日常生活もままならない事態が私たちに警鐘を鳴らしてくれているのかもしれません。

私にとってこの体調不良は、自分の心と体を少し離れて眺めることの大切さを教えてくれました。自分の苦手なところを浮かび上がらせてくれました。そうなると、どんな季節に?どんな不調が起こりやすい?どんなケアができる?何を焦っている?ということへの答えのようなもの、が少しずつ霧が晴れるように巡ってきてくれるものです。そして何より、「何もしない」ということも一つのケアだということは忘れてはならない大切なこと。とかく私たちは何かをしないと安心できないという悩ましい一面を持っていますものね。