ジェノベーゼを作って食べる!夏のパーティー

フレッシュバジルの葉で作るバジルソースのPesto。イタリアのジェノヴァで生まれたので、ジェノヴェーゼとも言われているそう。

5月連休くらいに買った苗を育てて夏に収穫し、ミキサーやフードプロセッサーを使って作るのが毎夏の恒例です。7月頃から葉っぱがワサワサと茂ってきたら収穫時期。うっかりしていると花穂が立ち始めて葉っぱが固くなってしまうので急いでくださいね。

本来は大理石のすり鉢で作ると、滑らかに仕上がるとのことなのですが、なかなか一人でズリズリ擦ったところで日が暮れそう。でも「なめらかさ」は気になるなぁ。そう思いつつも実現できずにいました。

ならば、仲間を募って、手が集まれば楽にできるはず!!ということで、今年の夏はわが家でペスト・ジェノヴェーゼを作って食べる会をしました。

大理石の鉢は無いので、made in Japanのすり鉢とすりこ木を使って!数人で交代しながら擦れば、はや~~い♪あっというまに完成です。

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あ~、なんて美しい緑色!!エクストラバージンオイルの黄緑色とバジルの緑色が出合った微妙な色の変化は、
油分でいっそう艶やかに発色されました♪そして食べてみれば、ミキサーとの差は一目瞭然。

刃物で切り刻まれた葉は、細かい紙吹雪みたいにカクカクしていて、曲線の麺にはすこ~し違和感を感じるのですが、擦られたものは繊維がいい感じにほぐれて自然な雰囲気で混ざり合っています。口当たりがとっても優しい♪

口当たりが優しいのって、ほわんとカラダが緩みますよねぇ。そんな柔らかさを運んでくれる、すり鉢Pesto。
やっぱり断然こっちがいいな。ほんの少量の葉っぱで調味料として作るなら、断然すり鉢を使うことをお勧めします。

この日のMenuは・・・

*グリッシーニ
*露地トマトのガスパチョ(冷たいスープ)
*近海鯵のカルパッチョ
*ジェノベーゼ・スパゲティー
*国産レモンのグラニータ(イタリア風シャーベット)

すぐ近くから手に入るものを使ったお料理たちは、無駄なく、安く、新鮮、そして何より素材そのものに旬ヂカラがあって美味しい!!そして「美味しいね~」って交わす笑顔が、さらにスパイスになってくれます。

この日のメニューは、ほとんどが作り置きができるもの。準備も負担にならないことが大切なポイントですよね。

みんなでワイワイ作って、笑顔で食す・・・豊かで幸せな時間です。

毎年の夏の恒例にできるといいなぁ~。心の中で、静かにそんな想いが湧き上がってきました。

夏は果物を使ったスムージーがいいですね。オススメを2つほど。

夏真っ盛りですね。連日の暑さに体はきっと疲労していることでしょう。室温もエアコンで快適なものに調整しながら過ごすことが大切ですが、外気との切り替えをスムースにできる身体でいることも、とっても大事です。体にこもった熱を上手に放散したいですね。
身体を冷やす食べ物や飲み物は、エアコンの効いていないところで汗をかきながら頂くとスーッと気持ちよく熱が放たれて、体が冷えすぎませんね。
おうちで涼♪に、スムージはいかがでしょう。

トロピカルスムージー

国産の南国果物が手に入ったら、そのまま食べた後に半分は冷凍しておけばスムージで楽しめます。私は旅に出かけた際には必ず産直のお店に寄って、その土地の旬の果物や野菜を買って帰ることにしています。これは国内ならではのお楽しみですね。身近では桃なんかも手に入りやすので、剥いてみたものの、あんまり甘くないあ〜と感じたらすぐに冷凍しておけば便利です。

パパイヤ、アセロラ。夏真っ盛りの果物たち!色がキレイ!!元気をもらえます。

  

今日はこのレシピ

●沖縄パイン
●奄美パパイヤ
●冷凍マンゴー
●デコポンジュース
●甘酒
●エクストラバージンココナッツオイル

うまい!!を4連発してしまったほど・笑。おすすめレシピです。やっぱり夏には夏の果物を主役にしてあげると、感動も一緒に味わえますね。南の果物は体を冷やしてくれるので、夏にはぴったりのチョイス。

メロンのスープ

はたまた、こんなのもいかがでしょう?

今回はタカミメロンで。少しのお水とともにミキサーでガーッとするだけです。

エキストラバージンオリーブオイルを垂らして。ブラックペッパーを少し振ってもアクセントになって味が締まりますよ。朝の一杯にちょうどいい感じです。おうちにミキサーやブレンダーがあれば是非!

 

近場でふらり旅のススメ【熊本編】

災害が身近に起こるものなのだという事実を、知らしめられている昨今。いつ何が起こるかわからない混沌とした中に私たちが存在していることを否が応にも気づきます。「気分転換に旅に出たいな」と思う時。長期スパンの中で遠出の旅の計画するというよりも、近々で思い立った時にすぐに行動!が、今の時流に合っているのかもしれないなぁと感じています。近場で心地よさそうな「自分だけの、そそられる場所」をいくつか見つけておくことも、ささやかな幸せを得る近道なのかもしれません。身近に自分にとってのパワースポット、きっとたくさん散らばっているんだと思う。自分が気づかないだけで。

今回のプチ旅は、自宅から2時間のドライヴで一泊旅(九州)のご紹介です。

 

熊本県南小国、奥満願寺温泉へ。

ゆったりと朝起きて、車で出発。途中、道の駅でお買い物したりお昼休憩をしながら向かった奥満願寺温泉。本日一泊させていただくお宿の玄関先には、いい感じに冷やされた小玉すいかと、まくわうり♪涼しげな演出に心が踊ります。

夕うたげの楽しみ

夕食の数々の品たちも、ビンビン感性に響いてくる!食いしん坊にはたまりません。
馬刺しとはこんなにふんわりと優しいお味なのね!白いのは、たてがみだそうです。ラードみたいに脂っこいのかと思ったけれど、全く!赤身と一緒に頂けば、甘さと旨みが一体となってトロのように口の中で広がります。

山菜の天ぷらが、また素晴らしくって!紫蘇、満願寺とうがらし、アカツメ草の花、つゆ草、舞茸、みょうが。どの素材も生命力が溢れていて、心揺さぶられる滋味深さ!アカツメ草、初めて食べました。おいしい!!!!!女性をサポートしてくれる野草ですよね♪ほんのり甘い蜜の味です。

豊かな土地に育まれた命を素直な調理によるベストな状態で素直に頂けば、ダイレクトに満足感に繋がっていくものなのだとういことを教えていただいた気がします。まさにSimple is bestです。

風情のあるお風呂で癒される

ここのお宿では趣の違った家族風呂が3種類楽しめます。その中のひとつをご紹介します。

大浴場の露天は、川のそばまで下りていって川湯もあるのです♪
浸かりながら川の流れが目線の先にあるのは、なんとも不思議な感じがします。


少し高い川上から飛沫をあげながら、しなやかに力強くながれ落ちる様はなんだか龍が川下りしているように見えるし、


途切れることなく流れ下っていく川を見送っていると、あぁ・・私たちの体の中も、こんな風に血液やら体液が流れているんだよね、留まって淀んでいると腐敗していくんだよね・・。そんな想いがふと浮かんできたりして。

ほとばしる生命の飛沫を浴びて、内風呂からふと林に目をやれば、そこはまさに大地のエネルギーを吸い上げて、命のせめぎ合いの場。様々な木々の命の息吹きがビンビン伝わってくるのは、きっとこの温泉が自然の営みに寄り添いながら、お邪魔させていただいている謙虚さを大切にして建てられているからなのかな・・と思ったりしたのした。お湯は鉱物の匂いがして、大地に抱かれているような、ほっとした安心感に包まれましたよ。もちろん、お肌はスベスベです。

夜のくつろぎタイム


夜はコーヒーを頂きながら、図書室でひとり気まま時間。虫の音は、もう秋が訪れていることをそっと教えてくれています。

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朝5時すぎに目覚め、外の風景を静かに眺めてみる。
夜明けの明星とお日様がゆっくりと光のバランスを換えていく。
蒼い世界から木々のシルエットが浮かび上がる。

日々の自然の流れが刻々と感じられる、静かな時間です。自然の営みが生み出すものは、なんて美しいのでしょう。

さぁ朝ごはん

ぴかぴか光る朝に包まれたダイニング。窓の外の稲穂はまだ青いよ。朝一番の、目のサプリ。元気をもらう。


テーブルいっぱいに並べられた数々の大鉢には、地元で採れたお野菜中心のおばんざいたち。
何をいただこうか、う~~ん・・迷う迷う!!お野菜はもちろん、ハムの豚や鶏のレバーの素材の良さに目が覚めるよう。いい塩梅のふんわりしたハム・・レバーの生姜煮のこっくりと凝縮された美味しさ・・!!どれもこれも華美すぎない、豊かな品々。

 

大きな梁の渡る高い天井が、開放感いっぱいにしてくれます。
ゆったりと回るファンを見上げながら、ふ~っと一息。ごちそうさま♪

帰路、避暑に滝へ立ち寄る


鍋ヶ滝

うっそうと茂る林から木漏れ日が明るい。


何かいる?象さんが水浴びしているみたい♪なんだか嬉しそうに見えない??

 

 


飛沫を浴びながら、横から眺めて・・。

 

 


滝の裏に回って、外の世界を眺めてみる。まるで異次元から現世を見ているみたいよ。侵食された岩の中は不思議な体感。人の気配もかき消してしまう、ひんやりとした空気。

 


太古からの、石には神が宿っている・・・そんな信仰が今の私たちの中にも息づいているのでしょうか。小石の積み上げられた風景がひっそりと今も佇んでいます。なぜか心惹かれます。

光の方に向かって生きている。一生懸命、光合成しているね。

 

 


道に迷って偶然出合った、鉾納社。夫婦杉に迎えられて。

こんな偶然もきっと導かれたのでしょうね、と、すんなりと思えるのが、この土地の懐の深さ、パワフルさなのかもしれませんね。